ドメイン移管とは
ドメイン移管は、ドメイン名の登録管理を現在の事業者から別の事業者へ移す手続きです。Webサイトのファイルやメールボックスを移す「サーバー移行」とは別の作業です。管理先だけ変える場合、Webサイトやメールの保管場所が自動で移るわけではありません。
移管とDNS変更の違い
移管は登録管理を担当する事業者を変える手続きです。DNS変更は、ドメイン名をWebサーバーやメールサーバーへ結び付ける設定(ネームサーバーやDNSレコード)を変える作業です。サーバーを変えるだけなら、登録管理会社を変えずDNSだけ変更する方法もあります。
移管だけで必ずWebサイトやメールが停止するわけではありません。移管先が現在のDNS設定を引き継ぐかはサービスによって異なります。ネームサーバーを変更する場合やDNSサービスを移す場合は、A・AAAA・CNAME・MX・TXTなど必要なレコードを事前に控え、移管先・新DNS側へ正しく設定してください。設定が欠けたり切替が早すぎたりすると、サイト表示やメール送受信に影響することがあります。
.jpの「指定事業者変更」と「移転」
JPドメインでは、管理を担当する指定事業者を変更する手続きがあります。JPRSの案内では、管理指定事業者の変更と、登録者情報・登録者番号に関わる「ドメイン名移転」は別の手続きです。汎用JP・都道府県型JP・属性型JPなど種類により扱いが異なり、同じ登録者番号で複数ドメインを管理している場合などは申請方法が変わることがあります。移管先が「移管」「指定事業者変更」のどちらを求めているか、ドメイン種別を示して確認してください。
JPドメインにロックが設定されていると、種類に応じて指定事業者変更などが受け付けられない場合があります。ロック解除の要否と担当窓口は現在の管理会社へ確認します。
移管できる時期・期限を確認
gTLD(例:.com、.net)には、登録直後や前回移管後など一定期間の制限が設けられる場合があります。登録者情報の変更後にロックがかかるケースもあります。JPドメインのロック・申請条件はJPRSと指定事業者の案内を確認してください。
移管先によっては、申請時点で一定の日数以上の有効期限が必要です。たとえばお名前.comは案内ページで、gTLDとJPドメインの申請可能な残存期間を別々に案内しています。これは同社の受付条件の例であり、他社・他TLDに共通する期限ではありません。期限間近、更新直後、失効後の扱いは、現在の登録期限と移管先の公式条件を個別に確認してください。
申請前に用意するもの
- 移管するドメイン名とTLD、現在の登録者・管理会社
- 登録者情報と連絡用メールアドレス。承認メールを受信できる状態か
- gTLDなどで求められるAuthCode(認証コード)。発行・有効期限は移管元へ確認
- 移管ロックの状態と解除方法
- 移管先の支払額、対象期間、更新期限への加算・引継ぎ条件
- DNSレコード、ネームサーバー、メールサービスの契約先と設定内容
AuthCodeはドメイン移管時の本人確認に使うコードです。ICANN管理下のgTLDでは、移管元が管理画面で発行するか、請求後5暦日以内に提供する仕組みが示されています。各TLD・事業者の個別手順も確認してください。
DNS・メール・Webサイトへの影響を抑える
- 現在のネームサーバーとDNSレコード一式を控え、メール用のMX・SPF・DKIM・DMARC等も必要に応じて記録する。
- 現在のDNSサービスが移管後も使えるか、移管先の公式案内と現在の管理会社へ確認する。
- DNSサービスやネームサーバーも変更する場合は、移管手続きとは分けて計画し、切替先へ必要なレコードを先に設定する。
- 切替後にWebサイト、SSL、フォーム、メール送受信を確認する。旧DNS・サーバーの解約は、必要な確認と猶予を終えてから行う。
事業者によっては移管時にDNS設定を引き継ぐと案内しています。一方、別サービスや組み合わせでは挙動が異なることがあります。「移管すれば設定は必ず維持される/必ず消える」と一律には判断せず、移管先へ対象TLDを伝えて確認してください。
移管料金と更新期間を確認
移管手数料、移管時の更新料金、移管完了後の有効期限はTLDごとに異なります。移管と同時に期間が延長される場合もありますが、移管元の残存期間の引継ぎや延長の扱いには例外があります。初年度の移管支払額だけでなく、移管後の更新料金・次回期限・無料特典の条件をそれぞれ公式ページで確認してください。
お名前.com・XServerドメインの取得・更新・移管費用を比較する →(掲載価格の確認日と条件を表示しています)
移管前チェックリスト
申請前に確認した項目へチェックを入れてください。チェック内容はこのページに保存・送信されません。
公式情報・確認日
- ICANN:Auth-Code(認証コード)
- ICANN:登録者向けドメイン移管FAQ
- JPRS:JPドメイン名の管理指定事業者の変更
- JPRS:指定事業者変更ロック
- お名前.com:移管申請前の確認事項
- XServerドメイン:移管FAQ(DNS・期限・手続き日数)
- Cloudflare:DNSレコードの種類(MX等)
公式資料の確認日:2026年10月19日。手続き・料金・受付条件は変更される場合があるため、申請直前に対象ドメインの公式案内を確認してください。
移管先の費用を確認したい場合は、ドメイン費用比較ツールで取得・更新・移管の料金を見比べられます。